mRNA創薬におけるCDMOサービスの拡張
Exeleadとの統合型mRNA CDMOサービス

COVID-19のパンデミックによってmRNAワクチンが目覚ましく増加したことを受け、mRNAベースの治療薬が世界的な注目の的となっています。mRNAベースの治療薬は治療のアンメットニーズに対応する大きな可能性をもたらし、感染症、遺伝性疾患、がんなどの新規治療薬の創出に有望です。
しかしながら、これらの進歩には医薬品の製造と製剤化に関する課題の解決が求められます。mRNAは本質的に不安定で、体内では速やかに分解されるため、薬物送達システムが重要な役割を担います。脂質ナノ粒子(LNP)製剤は細胞内への安全かつ効率的なデリバリーを可能にし、遺伝子治療薬の新時代への道を開きます。
mRNA創薬に関するサービス提供を完全な統合型CDMOサービスに拡張
20年以上にわたりmRNA治療薬に不可欠な構成成分を供給してきた経験をもつメルクは、このたび、mRNAワクチンやmRNA治療薬の開発に重要な製品およびサービスの最も包括的なポートフォリオを構築するためにExeleadの能力を取り入れ、mRNA製造サービスをさらに拡張します。
脂質ナノ粒子製剤におけるCDMOの製造能力を拡張
Exeleadは、前臨床開発から製造・最終充填を含む商業製造まで、LNP製剤の全開発段階に対応するフルサービス型のCDMOです。Exeleadの能力と専門知識が加わることで、メルクのLNP製剤の製造能力が強化され、CDMOサービスは初めての「統合型mRNA CDMO」に進化します。これによって、サプライチェーンの複雑さが大幅に軽減され、市場投入の速度が上がり、ひいては生活を向上させる治療法の進歩がもたらされます。
Exeleadによる脂質ナノ粒子製剤の提供は、メルクの既存の施設および専門家のグローバルネットワークを補って完全なものとし、それには原材料、各種サービス、合成脂質、およびカスタマイズされたソリューション(mRNA製造サービスを提供する有力企業であるAmpTec GmbHの買収など)が含まれます。
mRNAの開発からLNPの製剤化・最終充填までのmRNA製造に関するパイプライン全体を支援
mRNAバリューチェーン全体にわたるメルク独自の真に統合されたサービスは、mRNAの開発および製造から、最終製剤の開発、製造、最終充填までに及び、以下の内容を含みます:
- RNAおよびDNAのカスタマイズされた開発と製造 mRNA技術を用いた製品やmRNA精製のための製品およびサービスの提供などを含む
- COVID-19ワクチンにおいて使用実績のあるカスタムおよびポートフォリオの脂質
- 高純度の添加剤などの、製造工程および製剤化のための原材料
- リポソームおよびLNP製剤の前臨床開発、臨床試験に向けた供給、商業製造、最終充填
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