Cholera Toxin

Vibrio cholerae由来コレラトキシンは、エンテロトキシンのcAMP（サイクリック AMP）アッセイにおけるポジティブコントロールとして使用されます。原発腫瘍および上皮細胞の培養培地への添加剤として使用されています。

コレラ菌由来のコレラ毒素は、細胞の細胞毒性を評価するための毒素中和アッセイに使用されています。

この毒素は、1個のAサブユニット(27 kDa)と、それを取り囲む5個のBサブユニット(各約12 kDa)から成り、Bサブユニットによって細胞表面上のガングリオシドGM₁と毒素が接着します。

本化合物は、環状ヌクレオチド研究用製品として提供されています。環状ヌクレオチド製品に関する詳細については、こちらをクリックしてください。他の研究領域の生物活性低分子に関する詳細については、sigma.com/discover-bsmをご参照ください。

コレラ毒素は、毒素のAB5サブユニットファミリーのメンバーです。ADPリボシル化に関与する単一のAサブユニットと、細胞表面受容体結合機能と内在化機能を有する五量体リングとして配列された5つのBサブユニットからなります。Aサブユニットは、促進性Gタンパク質のαサブユニット（Gαs）のADPリボシル化を触媒し、アデニル酸シクラーゼ活性のレベルとcAMP濃度を上昇させます。また、形質導入とチューブリンをADPリボシル化します。

コレラ毒素とそのAサブユニットは、アデニル酸シクラーゼに影響を及ぼすため、シグナル伝達機構の研究に広く用いられています。さらに、コレラ毒素は、インターロイキン-12の産生を阻害することによりBリンパ球およびヘルパーT細胞2型応答を刺激することによってアジュバントとして作用します。非毒性Bサブユニット（CTB）は、ガングリオシドGM1に結合することにより細胞に付着するため、神経学的研究におけるミクログリア細胞の有用な標識となっています。また、免疫組織化学的方法を用いた軸索輸送研究の優れたトレーサーであることもわかっています。

タンパク質含量に基づくパッケージサイズ。

Trisバッファ-塩、塩化ナトリウム、アジ化ナトリウム、EDTAナトリウム塩含有の凍結乾燥粉末です。

1 mg/mLで水に溶かすと、0.05 M Trisバッファー塩(pH 7.5)、0.2 M NaCl、0.003 M NaN₃、0.001 M EDTAナトリウム塩を含む溶液になります。復元した溶液は、冷蔵保存して下さい。