A549細胞 GFP-EGFR

マイコプラズマ、無菌性、凍結後生存度、細胞株識別のための短末端反復（STR）分析、細胞株種確認のためのシトクロムオキシダーゼI（COI）分析により、検査されています。

A549 GFP-EGFR細胞は、ゲノムEGFR遺伝子に、CompoZr^®ジンクフィンガーヌクレアーゼ技法を用いて緑色蛍光タンパク質遺伝子（GFP）を内因的に標識したA549細胞株です。統合によりEGFRのC末端にGFPが連結した融合タンパク質を内因性発現します。蛍光画像では、EGFRの細胞膜での特徴的な発現が示されています。本細胞株にEGFを添加すると、EGFRが細胞膜からエンドソームに再分布するのが示されるので、化合物の高含量スクリーニングに使用できます。例えば、選択的EGFR阻害剤であるTyrphostin AG 1478によって、この再分布は阻害できます。この安定した細胞株は単一クローンから増殖したものです。外因性プロモーターにより過剰発現させた細胞株とは対照的に、標的とする遺伝子制御および相当するタンパク質の機能が保存されます。

研究用途に限ります。輸出入を含む科学目的の使用を意図するとき、この製品はフランスで規制されています（公衆衛生法典L第1211-1条2）。購入者（すなわち最終使用者）は、フランス研究省から公衆衛生法典L第1245-5-1 II.の輸入許可を取得する必要があります。本製品を発注することで、あなたは適切な輸入許可を取得したことを確認します。

タンパク質のC末端で、GFP標識した導入遺伝子を安定して発現する細胞株を作製するため、ジンクフィンガーヌクレアーゼ（ZFN）によって、染色体7p11.2にあるEGFR遺伝子の最後のコーディングエクソンを標的として蛍光GFP標識を統合させます。

このようなA549細胞は付着細胞で、倍化時間は約22時間です。

A549 GFP-EGFR細胞は、58歳白人男性由来の肺癌上皮細胞で、ZFN修飾により、内因性EGFR遺伝子座からEGFR-GFP導入遺伝子を発現するように作製されました。

本細胞株はATCCカタログ番号CCL-185細胞に由来しています。

グルココルチコイドは、A549細胞がOSM（オンコスタチンM）、インターロイキン（IL-6）を含み線維芽細胞で慣らした培地に反応するように誘導するために必要です。 EGFR遺伝子はヒト染色体7p11.2にあり、受容体チロシンキナーゼのHERファミリーに属する170 kDaの受容体タンパク質をコードしています。 EGFRは上皮細胞表面に局在しています。

培地交換は1週間に2、3回です。

凍結バイアルは蓋を水につけないように37℃の温浴中で緩やかに振とうさせて急速解凍します（約2分）。70%エタノールで殺菌してから、培地を9 mL添加し、125×gで遠心分離させます（5～7分）。 完全培地中に再懸濁して、37℃、5% CO2環境でインキュベートします。

継代培養比：1：3～1：6

本細胞株用の基本培地はRPMI-1640です（カタログ番号R0883）。完全増殖培地の調製では、ウシ胎児血清（カタログ番号F2442）を終濃度10%（v/v）、L-グルタミン（カタログ番号G7513）を終濃度2 mMになるように基本培地に添加します。

細胞凍結用培地-DMSO 1X（カタログ番号C6164）

CompoZr is a registered trademark of Merck KGaA, Darmstadt, Germany